
激甚化する豪雨に対応する防災ソリューション
蓄電池とIoT技術を活用し、現地に直接赴くことなく樋門の監視・操作が可能に。これにより、操作員の安全を確保しつつ迅速な水害対策を実現します。豪雨や台風等による樋門操作機会が増える今、防災力強化に欠かせないソリューションです。
年々、深刻さを増す水害リスクと樋門管理の多様な課題
樋門は、大雨、洪水や高潮等の河川水位上昇によって引き起こされる排水路への水の逆流を防ぎ、地域の浸水被害を抑制する重要な社会インフラです。
近年は局地的な豪雨や線状降水帯の発生による水害が激甚化・頻発化し、令和3年の「流域治水関連法」の施行に伴い、樋門の操作規則策定や操作員の安全確保が義務付けられました。しかしながら、依然として多くの樋門では手動によるゲートの開閉操作が行われており、電動化された樋門であっても遠隔操作には対応していないのが現状です。このため、緊急時には現地へ赴いて操作する必要があり、操作の遅延や操作員の危険作業につながっていることが問題となっています。さらに、高齢化や人手不足、商用電源が引き込めない場所の存在など、複数の課題が顕在化しています。
「蓄電池駆動式樋門管理システムEba-Gates™」とは
「蓄電池駆動式樋門管理システムEba-Gates™」は、蓄電池とIoT技術により、遠隔地から樋門を監視・操作するシステムです。蓄電池を電源とした「電動化」とクラウド管理システムを用いた「遠隔化」を行うことで、現地に赴くことなくPCやタブレット端末等の操作端末からリアルタイムに水位や流向を監視し、安全に迅速なゲート操作を行えます。
特徴
● 設置環境に適した電源運用
商用電源が引き込めない場所では、太陽光発電による電力自給により蓄電池のみで運用できます。商用電源が利用できる場所でも、停電時のバックアップ電源として蓄電池を利用することが可能です。
● 遠隔監視・操作ツールによる運用支援
クラウド管理システムにより、操作端末からリアルタイムで樋門の監視・操作が可能です。管理画面は危険水位や逆流等が一目で把握できる設計で、現地へ赴かなくても現地の状況を正確に把握し、画面上からゲート操作を行えます。

● 豊富な機能で維持管理をサポート
危険水位到達や気象警報発表等の情報は自動通報機能により操作端末へ通報されるので、緊急時でも迅速な対応が行えます。また、ゲートの閉鎖不良リスクを低減する安全サポート機能で操作の確実性の向上が図れます。
安全サポート機能
● フラッシング機能
- ゲート閉鎖の妨げとなる異物除去が行えるフラッシング機能を標準装備しています。
- 閉鎖不良リスクやメンテナンス負担を軽減します。

● 異物検知機能(オプション)
- カメラ画像をAI解析することで、異物や人物の侵入等を検知します。
- 赤外線機能により、夜間も監視が可能です。
- 速やかな異物除去へ繋げられます。

特許取得
特許第7774758号
本システム導入によるメリット

① 操作の省力化・省人化
- 遠隔操作によりスムーズな初動対応を実現します。
- クラウド管理システムにより複数施設を一元管理することで、少人数での運用・保守が可能です。

② 操作員の安全確保
- 緊急時においても、安全な場所から樋門の遠隔監視・操作が可能です。
- 操作員は緊急時の現地出動が不要となり、危険作業を回避できます。

③ 確実かつ的確なゲート操作
- ゲート操作の判断を定量的・視覚的に支援するので、操作の確実性や的確性の向上が図れます。
- 蓄電池により、停電時でも安定したゲート操作が可能です。