荏原実業ってどんな会社?

荏原実業はこんなところにも!

きれいな水という分野

水処理と省エネへの取組み

例えば下水処理施設。何となく想像できても実際に見たことは無いという人が多いと思います。当社は、生活に不可欠な「きれいな水」に関連した分野で活躍していますが、ここでは代表的な水処理の取組み事例を使ってご紹介しましょう。

下水処理のフロー(標準活性汚泥法)

下水処理のフロー(標準活性汚泥法)

風を送る「ブロワ」が、なぜ水処理に?
これは下水を処理する過程を示した図ですね。段階的に処理が進む様子が分かりますが、荏原実業はどの過程でかかわっているのですか?
当社は全ての過程をカバーしていますが、中でも特徴的なのは、水処理の心臓部である生物反応槽で活躍する「ブロワ」です。
「ブロワ」って何のことですか?
「ブロワ」は風を送る機械、送風機のことです。当社の主力製品の一つですが、普段は聞きなれない言葉ですので、知らない人がほとんどですね。
EJターボ
風を送る「ブロワ」が、なぜ水処理に関係しているのですか?
水処理の一般的フローでは、水に溶けた汚れを微生物の力で分解します。
微生物も私達や魚と同じように呼吸をし、酸素を必要としますから、水槽でメダカや金魚を飼う時と同じようにブクブクと…空気を送る必要があるのです。
下水処理場とメダカの水槽では規模が桁違いですよね。どれ位の空気を送っているのですか?
一つの処理場で、家庭の水槽用の数万~数十万倍もの空気が必要になります。
そのために数メートル四方の大型の機械を複数、しかも24時間連続で運転しますから、電気代も莫大で、改善が待ったなしと言われていました。
そこで当社が開発したのが、消費電力を約30%削減できる省エネ型のブロワ「EJターボ」です。
水処理の分野ではトップクラスの採用実績があり、全国の工場や下水処理場の省エネに貢献しています。

オゾンによる水への取組み

次にオゾンによる水への取り組みについてご紹介しましょう。
普段何気なく飲んでいる水道水にオゾンの技術が使われていることをご存知ですか。オゾンは水道水に使われている塩素よりも強力な殺菌洗浄力を持っていて、脱臭や脱色にも優れています。実は東京の水道水にもオゾンが使われていて、いまや「東京水」というペットボトルとして販売されています。
しかし、このオゾンはある濃度以上になると人体に害を及ぼすようになるため、安全に使用するには濃度管理が必要となります。私たちは1976年からオゾン濃度計等の開発を手掛け、今ではオゾンモニタの分野で国内トップシェアを誇っています。

きれいな空気という分野

オゾンを利用する

オゾンの持つ除菌・脱臭作用。その働きを利用し、荏原実業では院内感染防止用の空気清浄器などを開発しています。待合室や病室の空気を除菌・脱臭するだけでなく、気圧をコントロールすることで、室内の空気を外に出さない「隔離病室」にすることもできます。新型インフルエンザやエボラ出血熱などウィルス感染が世界的な脅威となっている中、「きれいな空気」への取組みは、今後の成長分野として特に注力しています。

医療に関する取組みは?
その他、医療に関係する取組みについて教えて頂けますか?
荏原実業では空気清浄機を核として、感染症対策や災害医療分野に力を入れています。オゾンを使った空気清浄機や消毒設備の他、特殊搬送車両、防護服なども提供し、あらたな成長分野として育成中です。

豊富な納入実績がありますので、いくつか写真でご紹介しましょう。
救急・災害関連
  • 写真 医療関係車両
  • 写真 簡易折りたたみベッド
  • 写真 グローブ付シールドボックス
感染対策
  • 写真 病院用空気清浄機
  • 写真 陰陽圧式エアーテント

土(つち)にかかわる分野

土(つち)から生まれるすごい機能。皆さまに知ってほしい荏原実業の活躍ポイントがもうひとつココにあります。当社のオリジナル製品「ボエフ」は土から生まれた脱臭剤。生活排水や汚水の、強烈な悪臭を取り除くために開発したもので、下水処理場や工場廃水処理の脱臭に使われています。

脱臭に関する取り組みは?
「ボエフ脱臭剤」の特長は何ですか?
一般的に脱臭に用いられる活性炭に比べ、湿気に強く長寿命です。また、製造時のCO2排出量を1/7に抑えることができます。
「ボエフ」はどのくらい普及しているのですか?
全国には下水処理施設が約2,000ヶ所あります。このうち「ボエフ」が使われているのは現在200ヶ所程度なので、今後も販売拡大の余地はまだまだあります。

ボエフ脱臭剤

他に脱臭関係で特長ある製品はありますか?
触媒のチカラで悪臭を取り除く「EKO(エコ)フィルター」という製品があります。ハチの巣のような構造で、脱臭性能に優れています。この製品は慶應大学との共同研究により開発されたもので、製品名の「EKO」は、荏原実業(E)と慶應大学(KO)の頭文字を取って名付けられました。

EKOフィルター

次の収益に繋がると期待される製品ってありますか?
新製品の「生物脱硫装置」です。これは、バイオガス中に含まれる「硫化水素」を取り除くために使われるもので、従来の製品と比較すると、ランニングコストを約80%削減できることから注目を集めています。
バイオガスって最近良く耳にしますね。
バイオガスは汚泥や糞尿、生ゴミなどの発酵によりできる、生き物由来のガスのことです。これを発電機の燃料として利用するのが「バイオガス発電」です。太陽光発電や風力発電などと同じ再生可能エネルギーとして、固定価格買取制度の対象となっており、下水処理場や食品・飲料工場などで普及が進んでいます。今後の展開に注目して下さい。

生物脱硫装置

このように上下水道の高度処理から水産養殖・栽培、そして医療分野まで幅広くビジネスを展開し、成長分野を育成していることも、荏原実業の強みと言えるでしょう。

荏原実業の成長戦略